仰臥位低血圧症候群とは

妊婦さんといえば、妊娠中毒症が心配されるため、とかく高血圧予防に注意がいきがちですが、妊娠中期〜後期にかけては、低血圧にも注意が必要です。

なぜなら、妊娠中期〜後期といえば、出産に向けてお腹の大きさがピークを迎える時期。
仰向けに寝ていると、お腹の重みで子宮の後ろにある下大静脈が圧迫され、体全体の血液のめぐりが悪くなり、血圧が低くなってしまうのです。

ところで、仰臥位低血圧症候群のポイントとなる下大静脈についてですが、簡単に言うと、心臓に戻ってくる血液が流れる静脈です。

したがって、この下大静脈が大きくなった子宮に圧迫されると、心臓に戻ってくる血液が減るため、心臓から出る血液も減ってしまうのです。
これが低血圧になる“からくり”です。

この仰臥位低血圧症候群は、妊婦さんだけでなく、赤ちゃんにも悪影響なので妊娠中期〜後期にかけては、低血圧にも注意が必要になってくるのです。

仰臥位低血圧症候群の症状

妊娠中は、胎児の分まで血液が必要になるため、妊婦さんは貧血になりやすいといわれています。
したがって、少しでも立ちくらみやめまいを感じたら、赤ちゃんのためにもいつもより多めの鉄分補給を心がけるようにしたいものです。

ところが、貧血と同じような症状であっても、その原因が低血圧である場合があります。
妊娠中期〜後期にかけて注意しなくてはならならい仰臥位低血圧症候群ですね。

仰臥位低血圧症候群は、貧血のような症状の他にも、嘔吐をしたり、息苦しさを感じたり、顔面蒼白になって冷や汗が出てくる人もいます。

仰向けになって寝ている時になることが多いものなので、自宅で就寝する際以外にも、美容院で髪を洗ってもらう時なども気をつけましょう。

仰臥位低血圧症候群を防ぐには

仰臥位低血圧症候群を防ぐには、仰向けで寝ないことが大切です。

妊娠中期〜後期にかけては、子宮の重みで下大静脈が圧迫されてしまわないよう、意識して左向きに横になって寝るとようにします。
横向きに寝るのが慣れないという人は、クッションやタオルなどをおなかや膝の下にあてて寝ると良いでしょう。

とはいっても、やはりいつものように仰向けでないと眠れないという人は、背中にクッションやタオルなどを当てて、上体を少し起して寝ても良いでしょう。

また、自宅で寝る時以外でも、美容院で髪を洗う時や、マタニティエステなどで仰向けのまま施術を受ける時は、十分に注意しましょう。


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